詩の海でおぼれて

詩を書かなくちゃいけない

だって 僕は詩人なのだから

でも

詩ってなに?

それはおいしいの?

それはきれいなの?

それは冷たいの?

否、いな、イナ

じゃあ 詩なんて書いてどうするの?

たとえば 詩が僕の心が流した涙の一滴であるならば

僕はきっと 詩の海でおぼれてしまうだろう

だから おぼれないように

僕は 涙を少しずつ紙に移し替えているのかもしれない